先月、キヤノンが APS-C サイズのレンズ交換式カメラ「EOS R50 V」を発表しました。
このカメラは、2 月に登場したレンズ一体型モデル「PowerShot V1」と同様、動画性能に特化しているのが特徴です。
PowerShot V1 の直販価格が 148,500 円だったため、「EOS R50 V は 20 万円を超えるだろう」と思っていたのですが、なんとレンズキットの直販価格は140,800円。
「大は小を兼ねる」ということわざにならえば、EOS R50 V 一択に思えます。
しかし、どうしても気になる点が一つだけあります。
それが、付属のキットレンズです。
ニコンの「Z30」には「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」が、ソニーの「ZV-E10 II」には「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II」がそれぞれキットレンズとして付属しますが、どちらも沈胴式で、レンズ収納時の長さは約 32mm と非常にコンパクト。
一方、キヤノンのキットレンズ「RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ」は約 62mm と、倍近い長さがあります。
加えて、ズーム域は30mmまでと、他社のレンズに比べて20mmも短く、F値も暗めという弱点もあります。
では、本体とレンズを別々に購入する選択肢はどうかと考えると、候補になるのは「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」。
ですが、これも長さが約 42mm とやや長く、F値はさらに暗くなってしまいます。
コンパクトさを最優先するなら、やはり「PowerShot V1」を選ぶべきなのだろうか。